Пирожок(ピラジョク)、Пирожки(ピラジュキ) ...ロシア
ロシアに来たらピロシキは食べなければ、ね♪ 左から順に、キャベツ炒め、じゃがいもマッシュ、リンゴペースト、白身魚でした。ピロシキは本来オーブン焼きなので(昔は調理器具が暖炉だったため)、揚げるピロシキは新しいものなのでしょう。Пирожок(ピラジョク)は単数形で、複数形がПирожки(ピラジュキ)。後者が日本語のピロシキの語源になったのですね。
блины(ブリンニー) ...ロシア
ロシア風のクレープ、ではなく、ブリンニーがフランスに伝わってクレープになったのはホントです。カザフスタンで食べたブリンニーはホイップバターが具になっているおやつでした。今回のブリンニーはハムとチーズがとろーんと入っていて、朝食にもってこいです。生地が特徴的で、強力粉のもちもち感がすごくいい。3月の謝肉祭に必ず作られる古来からのお祝い食でもあります。
бефстроганов(ベフストロガノフ) ...ロシア
ベフは牛肉の意味。玉ねぎ粗みじんと共に柔らかソテーにしてスメタナ(サワークリーム)で和え、ゆでじゃがいもスライスと赤ピーマンと共にオーブン焼き。最後にディルをあしらってこそ東欧風。日本人には赤茶色の煮込みと思われがちですが、このようにスメタナが爽やかな白いベフストロガノフこそ本ロシア式です(でも地方にはトマト入り赤いビーフストロガノフもあるそうです)。
солянка(サリャンカ) ...ロシア
サリャンカはサレンヤ(発酵キャベツ)から名がついていて、現在はピクルスで代用もされています。ハムやソーセージ、ピクルス、鶏胸肉などをブイヨンで煮込み、ケチャップでほんのり味をつけた感じ。ピクルスの味がさっぱりしていてgood。お店によってはレモンスライスが具として入っているほど、さっぱりさが身上です。サワークリームとハーブ乗せ。
уха(ウーハまたはウハー) ...ロシア
ウーハまたはウハーはロシアの典型料理で、魚介スープのこと。今回カレリアというもとフィンランド→その後ロシアに占有された土地でКаларокка уха(カラロッカウーハ)と呼ばれる物をいただきました。2種類の魚(白身、サーモン)がじゃがいも、玉ねぎなどと煮込まれています。味は塩味ベースで薄味。透明な美味しいスープは仕上げのウクロップ(ディルというハーブ)が決め手。
Окрошка(アクロシュカ、オクロシュカ) ...ロシア
ロシアの典型料理アクロシュカは発酵清涼飲料「クヴァス」(≫
こちら)で作る冷たい酸味あるスープです。写真はОкрошка Овощная(アクロシュカアヴォシュナヤ)、「野菜のアクロシュカ」。小さくしたきゅうりキャベツにんじんラディッシュなどの生野菜とゆでじゃがが入って、水キムチが近い味。サワークリームを乗せていただきます。ロシア語なので「о」は「アっぽいオ」の発音を。
Жареное Мясо Антрекот(ジャレノイエミャーソアントレコート) ...ロシア
ロシア人は肉料理が好き。民家滞在でパパが作ってくれました。「Жаре(ジャレ)」が焼くを意味しています。ロシア人は肉類に複雑に下味をつける民族で、今回は下味に4種スパイス(マスタードパウダー、白と黒のこしょう、オールスパイス)とレモン汁。ソースは赤ピーマンや赤ハラペーニョと玉ねぎをじっくり油で炒め、ローレルとブイヨンとトマトソースで長時間煮込みました。
Chis Suluguni Georgia(チーススルグニジョージア) ...ロシア
ロシアの民家滞在のとき、ママが作ってくれたチーズとにんにくの温プレートです。にんにくとナチュラルチーズを電子レンジにかけるだけなのに、めちゃウマです。チーズが溶けすぎず、角が取れるくらいの柔らかさが絶品加減。これにパンを添えていただきます。
Борш(ボルシュ) ...ロシア
日本ではボルシチと呼ばれますが、ロシアではボルシュ。赤い根菜「ビーツ」やキャベツなどの野菜、肉を煮込んで不思議な甘みが出たスープです。マジウマ。ビーツはウクライナくらいまで南下しないと採れない野菜で、すなわちこのスープはウクライナ起源のロシア料理ということになっています。昔はどっちもキエフ公国、同じ国だったからどっちでもいいんだけど。
Винегрет(ビネグレット) ...ロシア
赤い根菜「ビーツ」を中心に、根菜数種類やピクルス、豆などが入ったロシアのポピュラーサラダです。酢やマヨネーズの味がほとんどせず、ときおりピクルスの味がする程度。この薄味、いいなあ。ロシア人はお祝いの日にはこれを作るのだそうです。
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