臊子面(サオズミェン、sao4zi2mian4) ...中国陝西
「長寿面」が転じて「臊子面」となったともいわれる、赤い汁が特徴の縁起の良い麺です。臊子はまた、肉や野菜の角切りを意味する言葉でもあります。写真のように、香菜をたっぷり乗せ、更に辣椒(唐辛子固形分の多い辣油)をかけていただくのが美味しいです。
面、(ピアンピアンミェン、biang2biang2mian4)又は裤带面(クータイミェン、ku4dai4mian4) ...中国陝西
は辞書にない字(クリックすると大きな字が見れます)。陝西省の都西安特製の、幅が数cmもある麺の総称です。着物の帯のようにも見えるから、裤带面とも。麺にはコシがあって、食べごたえは確かに大! 野菜入りのトマト仕立ての汁でいただきました。ピンイン(中国語の発音記号のようなもの)の「bi」は日本語の「ピ」に近く、実際西安の人の発音も「ピ」でした。
肉夹馍(ロウチャーモー、rou4jia1mo2) ...中国陝西
陝西省の代表的な軽食!「中国版のハンバーガー」と、英語のできる中国人は言ってくれましたっけ。小麦粉で平たいバンズを作り、豚肉(牛肉や羊肉のものもある)が柔らかくなるまで煮込まれた、まるでコンビーフのようなジューシーほぐし肉を挟み込んでいただきます。写真は腊汁(ラージュー)肉夹馍。「腊」は英語のラードと語源が同じで、つまりは豚の脂身もよく煮込まれていて、美味。
凉皮(リャンピー、liang2pi2) ...中国陝西
凉は冷たいという意味で、小麦粉や米粉を水で溶いて蒸してできる麺を、冷製でいただくもの。写真のようにきゅうりなどの野菜を合わせて、赤いピリ辛い油で和えたりします。店にいる人は全員、油泼辣子(ユーポーラーズ、陝西省特製辣油)を更に乗せて混ぜて食べていました。
米皮(ミーピー、mi3pi2) ...中国陝西
米粉を使った角のある麺とゆでた豆もやしを、赤くて辛い油で絡めてあります。つるつるっとした食感と、ピリ辛い美味しい油が合っています。店にいる人は全員、油泼辣子(ユーポーラーズ、陝西省特製辣油)を更に乗せて混ぜて食べていました。
老陕烩三鲜(ラオシャンフイサンシェン、lao3shan3hui4san1xian1) ...中国陝西
名前からも、陝西省の伝統料理という感じがしますね。「烩」はとろみある汁、そこに3つの美味しい具材が入ったごちそうです。丸子(肉団子)、五花肉(豚バラ)、鸡块(鶏肉の骨付きぶつ切り)に、野菜やきのこや厚揚げ、粉条(春雨)などが入った、とにかく「スープが美味い!」と唸る煮込みです。
泡菜炒粉带(パオツァイチャオフンタイ、pao4cai4chao3fen3dai4) ...中国陝西
「泡菜」は野菜の漬物のこと、「粉带」は「寛粉」即ちデンプン質の平たい麺のこと。麺食を好む都西安らしい野菜料理ですね。今回はキャベツの漬物をもちもちの平麺と油泼辣子(ユーポーラーズ、陝西省特製辣油)で味付けしてあります。漬物の酸味は炒め物にするととても美味しいですね。そこに唐辛子の香ばしい風味ともちもち麺。たまりません。
烩面(フイミェン、hui4mian4) ...中国陝西
「烩」はとろみある汁なので、「烩面」は「とろみ汁そば」という意味になります。今回は面片(ミェンピェン)という、薄い小さな麺を使い、野菜とトマトの赤い汁仕立てになっています。黒酢や辣椒(唐辛子固形分の多い辣油)でいただきました。
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