
カリブ海で、これでもかというほど食べまくってきた、赤豆炊き込みごはんです。

オーブン焼きの鶏です。オーブン焼きだと肉汁がソースになり、無駄にならないのがいいですね!

カリブ海南部で見る「パイ」とは、日本人にとっては意外なことにグラタンを意味します。今回いただいたのは、よくゆでたマカロニに少しホワイトソースをまぶして粉チーズをふって押して表面を焼いたものです。お弁当のおかずに作りたくなる、冷めても美味しい
パイ グラタンでした!

カリブ海南部にやってくると、プロビションにお目にかかれます。プロビションとは「食糧の供給」という意味をもつ英単語。プランテーン(バナナ)、ダシン(タロイモ)、その他今回はいただいていませんがじゃがいもやさつまいもなど、お腹にたまる炭水化物類を総じてこう呼びます。何がなくともプロビションがあれば生きていけると、カリブ海の奴隷時代から存在するものなのでしょうか。

名はランチでも、実は一日中売られている、ごはんとおかずの盛り合わせです。Pork-Lunch(ポークランチ、写真右)といえば豚料理のセット、Fish-Lunch(フィッシュランチ、写真左)は魚料理のセットです。

ベリーストロング! アルコール度数84.5%は脅威的でした。何しろ、ちょっと飲むと酔っ払いますからね。これだけアルコールが多いと他の成分が少ないかと思いきや、コクとなる甘みも残っていて、味がありました。アルコール度数が高すぎて、ある意味危険物。飛行機には手荷物にも預け荷物にもできないそうです。つまり、この土地でしか飲めないツワモノの酒!
Peas&Rice(ピーズアンドライス) ...バルバドス

カリブ海定番の、赤豆炊き込みごはんです。
Jerk Chicken(ジャークチキン) ...バルバドス

ジャマイカの食として有名なジャークチキン。十数種類のスパイスを含むジャークシーズニングやライム汁に漬け込んだチキンをグリルしたものです。今回の旅では、カリブ海最南部でのトリニダード・トバゴでは見かけなかったのですが、最南部次点のグレナダで見かけているので、カリブ広域に広まっていることを確認しました。とにかく美味!このカリブの旅の大好物となりました。
Festival(フェスティバル) ...バルバドス

とうもろこし粉で作った棒状ドーナツのような、ほのかに甘くて、チャンキー(重質)な揚げパンです。バルバドス人おばさんによると、これに切れ目を入れて自分の好きな具を挟んで食べる方法もあるとのことでした。
Fruit Punch(フルーツパンチ) ...バルバドス

基本的には5種類のフルーツをブレンドしたジュースを、パンチと言います。カリブ海ではいろいろな国で見かける、フルーツ味が美味しいドリンクです。どろりとしていないのがどの国でも共通点。
Salt Fish(ソルトフィッシュ) ...セントルシア

カリブ海ですから、ソルトフィッシュ、あります。塩漬け干しタラをお湯で戻してほぐしたものを、トマトなどの野菜や油(油が肝心!)と共にソテーしたもの。タラの風味が、美味しいんです。ゆでたイモ類ミックスであるプロビション(≫
こちら)と合わせることが多いです。
Curried Lamb(カリードラム) ...セントルシア

元イギリス領のカリブ海の国ですから、カレー、あります。今回いただいたのは、骨付きラム肉のカレーです。美味しかったです。下におイモのスライスを敷いてあるでしょ。これが、他のカリブ海の国でも見かけるプロビション(≫
こちら)です。
Grilled Fish(グリルドフィッシュ) ...セントルシア

カリブ海ですから、魚、あります。今回いただいたのはタイのような身がほっこりした白身魚をソテーしたもの。美味しかったです。下におイモのスライスを敷いてあるでしょ。これが、他のカリブ海の国でも見かけるプロビション(≫
こちら)です。
Bread Fruit Pie(ブレッドフルーツパイ) ...セントルシア

パイ生地を使わないパイは南部カリブ海の定番の食の1つ。「Bread Fruit」とはパンの木の実のこと。直径15~20cmくらいの実を焚き火で黒こげにし、皮をむくと、まるでパンのようにふわふわの身が出てきます。これにチーズとネギを混ぜて表面を焦がしたものは、グラタン風味がとても美味しかったです。
cafe St.Lucie(カフェセントルシア) ...セントルシア

カリブ海のコーヒー生産国の1つがセントルシアです。小分けで包装されたパックのコーヒーは、新鮮な風味も美味しかったです。
boudin(ブディン) ...マルティニーク

フレンチカリビアンの代表食、豚の血と脂の旨すぎる黒ソーセージに卒倒するが良い(笑)! 直径3cmくらいと太めなのですが、中が感動するくらいふわふわで、スパイスもバッチリ、にんにく玉ねぎの風味良し、なのに味は決してきつくない。なのに肉と血の味がウマスギ。少なめの水でゆでるのだと、地元在住の主婦に教えてもらいました。もちろんゆで汁も脅威の旨さでした!
cous cous(クスクス) ...マルティニーク

フランスは北アフリカアラブ地域の宗主国で、そのフランスつながりで、カリブ海フランス領土にもクスクスは強く根付いています。スーパーに行ったらクスクスやクスクスソースが多様に売られていました。小さな粒状パスタをふかして、煮込み類をかけていただきます。
Saucisson(スシーソン) ...マルティニーク

この、表面に旨みの白い粉が吹いたサラミを見ると、フランスなり、レユニオンやマルティニークなどのフランス領の国で皆が食べている美味しいサラミを思い出します。大好き。

マルティニークには、路端プレ屋がたくさん! 下味を上手につけ、ドラム缶で炭火焼きにしたチキンはとっても柔らかくて香ばしくて、他のカリブ海のチキンと比べて群を抜く美味しさでした。
Baguette(バゲット) ...マルティニーク

バゲットは、フランス人に愛されるパンのこと。朝パン屋が心をこめて焼き上げたものがスーパーや商店に並びます。午前中にバゲットを買うとほかほかしていて美味しいんです。
Fromage(フロマージュ) ...マルティニーク

フランス、ワイン、ときたらやっぱりチーズ! フランス本土のもの(≫
こちら)がごっそり輸入されています。

日本語ではポンチですが、フランス語圏なのでポンシという発音に聞こえます。ただイギリス領やオランダ領のカリブ海諸国のポンチ(≫
こちら、5種類のフルーツを含む飲料)とは異なり、ラム酒をベースにフルーツを漬け込んだ、プランテール(≫
こちら、まぁこちらもフランスつながりですが)を指していました。

フランス領ですから、やっぱりワイン(≫
こちら)。やっぱり外せないその土地の文化です。人々は、本当に気軽にワインを楽しんでいます。

フレンチカフェは、小さなカップに濃いのを注いだ、イタリアで言うエスプレッソと同じものです。うまいんだな、これが♪
Cassava bread(キャッサバブレッド) ...ドミニカ国

キャリブテリトリーという、カリブ海で唯一先住インディアンが生き残っている地域に行ったら、道端でキャッサバブレッドを売っている人々に出会えました。キャッサバという、タピオカと同じ原料のイモを乾燥して粉砕した粉に、ココナッツや砂糖を混ぜて、成型して焼いたもの。風味もよし、ほのかな甘みと素材の旨みが大変に美味しい、出会えて良かった食べ物です。
Crab Back(クラブバック) ...ドミニカ国

カニ肉クリームグラタンを作ってカニの甲羅を器にして焼き上げたものです。甲羅を上にすると、つい目が合っちゃいますよ(笑)
Peleau(ペラウ) ...ドミニカ国

ピラフと同じ語源の食べ物です。カリブ海南部ではペラウが国民食の1つ。驚くのはその作り方、油で砂糖を焦がして(もしくはその状態で売られている市販のカラメルで)水と鶏肉を入れて、べったり甘く煮付けます。そして水や野菜、豆、米を入れて炊き上げるのです。上品・・・という言葉があまり似合わないこのペラウは、お腹がすいたときにガッツリ食べるのが似合っています。
Provision(プロビション) ...ドミニカ国

カリブ海を旅して南部にやってくると、プロビションにお目にかかれます。プロビションとは「食糧の供給」という意味をもつ英単語。プランテーン(バナナ)、ダシン(タロイモ)、じゃがいもやさつまいもなど、お腹にたまる炭水化物類を総じてこう呼んでいます。何がなくともプロビションがあれば生きていけると、カリブ海の奴隷時代から存在するものなのでしょうか。

カリブ海ですから、魚料理、あります。これはキャリブテリトリーというインディアン居住保護区でいただいたインディアン料理。マグロの角切りをトマトと少しのミルクで煮たものです。
Stew Chicken(ステューチキン) ...ドミニカ国

鶏をトマトやソース類で煮たものです。
Lentil(レンティル) ...ドミニカ国

レンズマメを玉ねぎやスパイスで炊いたもの。ドミニカ国では付け合わせとしてよくお皿のすみに乗っています。レンズマメは薄っぺらい形をしていて、それゆえ、他の豆に比べると、食べたときに口の中がもそもそしないのがお気に入りです。
coco-macqe(ココマカ) ...ドミニカ国

粗引きとうもろこし粉とココナツをまぜて葉でくるんでゆでたもの。今回は隣の鍋にトマト煮料理があったので、お店のおばちゃんにそのトマトソースをかけてもらいました・・・が、ちょっとこれはお味いまいちです。あまり味がなく、とうもろこしの繊維っぽさが口にひっかかっちゃう感じ。でもカリブの小国では、こういう料理は伝統的郷土料理なのだろうなと思いました。

カリブ海ですから、ラム酒、あります。写真はバニラの鞘とか漬けてあるのですが、地元ドミニカ人もこうしているのだと教わりました。
Gravy Browning(グレービーブラウニング) ...ドミニカ国

カリブ海料理の特徴の1つに(特にカリブ海南部だと思う)、「砂糖を溶かし焦がしたカラメルを使って甘みをつける」というのがあります。日本で言えばみりんに相当する調味料なのでしょう。こうした市販品もあり、妙にべったり甘い炊き込みご飯を作るのが、カリブ海(特に南部)は得意なようです。別途紹介するペラウなどに使われます。写真はおとっちゃん自慢のドミニカ美人娘^^
Poisson(ポワソン) ...グアドループ

カリブ海ですから、魚、あります。これはタイのような大きな魚をいったん唐揚げにして、トマト玉ねぎソースで煮たものです。

他のカリブ海と共通する、赤豆炊き込みご飯です。中央の赤いのは辛い唐辛子風植物です。ドゥリメランジェとは、「ドゥリ」が米を表すフランス語、「メランジェ」がミックスを表すフランス語ですから、私たちにイメージしやすい言葉で言えば「ミックスライス」または「混ぜごはん」といったところでしょうか。
ゆでたイモ、バナナ類 ...グアドループ

クレオール食(カリブ原住民とヨーロッパ人の融合)を代表する料理では、ゆでたイモやバナナ類が主食になります。上の灰色がマーデまたはマデオ(タロイモ)、右下の黄色がバナン(甘酸っぱいバナナ)、左下の白がポヨ(甘くないバナナ)と呼ばれます。
Sucre de Canne(シュクルドゥカンヌ) ...グアドループ

英語に置き換えると「Sugar of Sugarcane」、日本語では「サトウキビの砂糖」。カリブ海はサトウキビの宝庫ですものね。お茶やお料理の甘みづけに、こういうサトウキビシロップが使われることもあります。
Crepe(クレープ) ...グアドループ

言わずもがな、小麦粉の薄焼きに具を包んだもの。今回、ショコラ(チョコレート)を入れた甘いものから、スピナッチ(ほうれんそうのような野菜)とチーズを入れたおかず版までいただきました。

フランスとアラブの融合食、タブレ(またはタブーリ)。クスクスという粒状パスタにミントなどを刻んで加えるのが基本レシピです。写真はナチュラリストおばさんがもてなしてくれた夕食。庭の野草に、庭のココナッツなど、自然味豊かかつ食材を大事に使う心がけが、幸せ気分を作ってくれます。
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