サーブ ...トーゴ

サーブはとうもろこし粉を練ったものです。これに様々なソースをあわせていただきます。写真の緑色はフンリ(オクラとイモの葉のとろとろスープ)、赤いのはポン(肉煮込みの辛ピーマン入り赤いスープ)。その他グリアンテ(肉入り辛い煮込みソース)、ギャング(オクラとろとろソース)、ナンツ(モツ煮の辛いスープ)など、サーブをいただく機会は本当に多かったです。
ムルコナ(別名ムリ) ...トーゴ

炊いた白米をギュギュギュとまとめて成型したものです。今回はチンプンチ(ピーナッツソース)でいただきました。トーゴ周辺国は、本当に、このような“まとめもの”が多いのです。
アカサ ...トーゴ

精製したとうもろこしの粉をお湯に入れてダマダマにしたおかゆです。レモンと砂糖で甘酸っぱくしています。このとろみが、結構お腹にたまるので、食事としてもおやつとしても食べられます。炒ったアーモンドを加えてもらったので香ばしさもアップして美味しかった♪

麦の粉を挽いたものと少々の生姜で、葛湯風にとろんと加熱したものです。麦の粉がかなり残っていて、お腹にたまる食事となっています。食べる直前に砂糖を入れるので、葛湯風のとろみとマッチしています。
カロット ...トーゴ

ブルキナファソ南部からトーゴに入ると、国境あたりから途端に路上がにんじん売りで溢れ返ります。最初は何でこんなに揃ってにんじんを売るんだ・・・と不思議に思っていましたが、皆さんにんじんをポリポリとおやつとして食べるんですよ。私たちも食べてみて納得。甘さが強く、えぐみが少なく、これはポリポリ・・・やめられない!(笑) ちなみに皮をむかずに食べます。
ダポン ...トーゴ

麦を細かい粉にして水に溶いたものを少し発酵させた飲料です。少々のジンジャーと砂糖が入れてあり、まるでまさにカルピス風の味!
バナ(その1) ...トーゴ

これぞこのコーナーで紹介したい飲料です。トーゴ北部で独自の文化を保ちながら暮らすバタマリバ人の命の水とも言えるべき飲料です。名前はここではバナと呼ばれますが、チュクトゥという名称になると広範囲の地域で通用するようです。麦(ミル)の粉に水を加えて発酵させた、酸味がさわやかな、旨み溢れるお酒です。
バナ(その2) ...トーゴ

バナ(その1)が、より薄くなり、より高度に発酵して炭酸ガスが沸いた、シャンパンのような飲み口を思い出すお酒です。両方のバナを混合して飲ませてもらったこともあります。
バオバブ ...トーゴ

耕作種類の少ないトーゴ北部では、バオバブもしっかりと食べています。バオバブの実は黄白色ですが種まわりが黒くて、それをジュースにすると黒っぽくなるようです。写真のうち、黒いものと、やや黒いものが、バオバブのジュースです。甘酸っぱくて美味♪

さあ、ブルキナファソ筆頭格のその土地の食は、「トー」です! これは、米のつぶつぶも残っていないほどのきめ細かいライスボールのこと。様々なソースと共に供されます。私たちはファガ(薄味でも美味しいオクラみじん切りいっぱいのとろとろソース)でいただきました。日本人が大好きな、白いごはんの美味しさが詰まっています♪

ダクヌはとうもろこし粉を練ってとうもろこしの薄皮で包んでふかしたもの。トーツは辛いピーマンとトマトをつぶしてスープ状にしたもの。料理に辛味をつけるとき、唐辛子風の野菜をトマトと一緒にジューシーな漬け汁とするのは、西アフリカ東部の特徴のように思います。トマトのジューシーさが溢れていて、大好きです。

ムイカロゴはスープ味炊き込みご飯。ビームは煮込み汁ソース、シューポンプはキャベツのくたくた煮込みです。ブルキナファソでは、それまで旅してきた場所よりも、キャベツをごろんと加えたスープが多いことに気づきました。そしてこれが、ブルキナ流ポトフといった具合に美味しい!

ムイは白いごはんのこと。ムイゼードは、ネギ、トマト、粗千切りキャベツ、肉入りの、薄味でも旨みいっぱいのスープのこと。あえて現地の言葉で見出しをつけましたが、路上ごはん屋のおばさんは、フランス語が話せないことが多くても、「白いごはん」と「スープ」という代表格ならば、「リ」「ソス」とフランス語で通じやすいです。

西アフリカでよく食べられているアチェケは、キャッサバの乾燥を砕いたものをふかしたもの。これに塩で薄味をつけ、緑ピーマン紫玉ねぎトマトの粗みじん切りサラダを乗せ、ケチャップナポリタン風ソースをかけて揚げ魚を乗せたものをいただきました。他国と違い、ケチャップナポリタン風と味がしっかりつけられる点は、ブルキナファソ流のアチェケなのでしょう。

ミル(麦)の粉で葛湯のようにしたとろみのある汁です。おなかにたまるので、おかゆを食べるように軽食向き。生姜汁少々が入っており、食べる直前に砂糖を加えてもらいます。

ノノはヨールグトカスタード風ドリンクで、バシは中に入るつぶつぶ(デゲとも呼ばれます)です。つぶつぶ部分は、硬いけれどもスポンジケーキのような食感と美味しさがあり、カスタード風味とベストマッチ! 路上屋台でも氷を浮かべてくれるのが嬉しいですね。

アフリカでは生姜の絞り汁に砂糖を加えたパンチある飲料が一般的。でもブルキナファソは、更にそれにパイナップルジュースが入っていて、美味しい&旨い&パンチが効いていて、かなり好きです。
Omo-Tuo(オモトゥオ) ...ガーナ

ガーナで基本的に日曜日しか供されないスペシャル郷土食♪ 日本で食べるような硬さ&味の白米をにぎってにぎってにぎったもので、Palm soup(パームスープ、現地のアカン語ではアビエカンというけれどパンスープと発音するのがポピュラー、ヤシの実入りの肉煮込みスープ)やピーナッツソースベースのスープをそえていただきます。
Banko(バンコ)とOkro(オクロ) ...ガーナ

バンコは、キャッサバととうもろこしを練ったもちで酸味があります。キャッサバを少々時間をおくと酸味が出るようです。ポピュラーなソースはオクロで、オクラのみじん切りやレッドペッパーが煮込まれた、薄味でも辛味あるとろとろソースです。バンコは別途紹介するTZとは異なり、どこで食べても酸味がありました。
TZまたはTZed(ティーゼット)またはTuo Zaafi(トゥオザフィー) ...ガーナ

ガーナ北西部ワ市を中心に食べられるガーナ北部郷土料理です。水溶きキャッサバ(カッサバ)粉を加熱し、水溶きとうもろこし粉を徐々に加えて加熱しつつ練ります。アヨヨソースという、魚のダシのモロヘイヤと玉ねぎのみじん切り煮込みスープと、ペペ(トマトと唐辛子をペーストにしたもの)でいただきました。ふぅわふぅわして美味しー♪ 読みはティーズィーじゃないので宜しくね。

フフは、隣国コートジボワールの筆頭郷土食「フトゥ」と同じものです。ヤムイモを練って丁寧についたものをまるめて、各種スープにちぎってひたしていただきます。写真のスープはほの辛ピーナッツベースです。ガーナでフフを見かける機会は意外に少なかった。たまに見かけたときはごちそう風気分!
ヤカーケ(右)とティラピア(左) ...ガーナ

別途紹介しているガリ(キャッサバの粉をハンペン状にまとめてスチームしたものです。なんでしょうこの食感、空気の含み具合といい、まるで日本和菓子のカルカンです。でも味はキャッサバのイモの味。ティラピアは大きな魚が煮込まれたスープです。イモの葉とレッドペッパーが入っていて塩分控えめなのに十分美味しい。ヤカーケをちぎってティラピアにつけていただきます。
Warkye(ワチ) ...ガーナ

ワキではなく、ワチと発音しているように聞こえます。だから私もワチと呼びます。豆ごはんの、ごはんと豆の比率が逆転したような炊き込みで、ほとんど豆。そして色は豆の紫色。庶民の主食ですのお。写真は別途紹介しているシチューがかかっています。
シチュー ...ガーナ

ガーナのシチューは赤いもの。写真はワチ(豆ごはん)もスパゲティも卵も野菜も乗せる、いわゆるガーナ式路上ごはんですが、この、赤いシチュー部分です。レッドペッパーとトマトをふんだんに使いクミンも加えたような本格的な美味しさ。ガーナでは、相当いろいろな食材にこの赤いシチューをかけるのです。日本でいうとSoup Stock Tokyoのカレーの味がして、激ウマです。
ビーンチとガリ ...ガーナ

ビーンチは豆を炊いたもの(お米と一緒に炊くとワチ(ワキ)になりますが、豆だけだとビーンチ)。これにガリ(乾燥キャッサバを砕いたもので、炊いていないアチェケのこと)をかけてヤシ油とプランティン(揚げバナナ)を乗せて混ぜていただきます。ガリはガーナ以西だと炊かれてアチェケになってしまっているので、ガーナに入ってガリそのものを食べることに発見を覚えました。
サラダガリ ...ガーナ

わーい美味しかったなー♪ レタスを粗く千切りしたものに、ガリ(キャッサバを引いた乾燥の粉)を乗せ、レッドペッパー、塩、肉粉のような味の粉をかけ、玉ねぎトマトを乗せ、オイルをかけて混ぜたものです。ガリがほどよく炭水化物源となり、健康的にお腹いっぱいになれます。旅しているとつい野菜不足になりがちだから、見かけたら積極的に食べてみてくださいね。
ブレッド数種 ...ガーナ

西アフリカを旅すると、フランス語圏ではバゲット(フランスパン様)が多かったのに、突然英語圏のガーナに来てイギリスのブレッドタイプが多いことに気付きます。歴史と矛盾しないその文化はやっぱり外して語れません。シュガーブレッド、ミルクブレッド、ティーブレッドをいただきましたが、最もポピュラーなのはシュガーブレッドなのだとか。
中華料理 ...ガーナ

ガーナは西アフリカの近隣国に比べ中華料理店が多く、「ただ中華」というだけでなく、広東料理、北京料理…と様々な地方の料理が本格的なレベルで揃う充実さです。写真は在ガーナ旅行会社(日本人経営)の社長さんにお招きいただいたときのもの。本当に楽しい歓談を有難うございました!
チョコレートとココア ...ガーナ

ガーナですもの!!チョコレートを食べましょう。そしてココアも忘れずに飲みましょう♪ ガーナのチョコレートはゴールデンツリー賞連続金賞という、国際的に認められた美味しさがあります。
ケンケー ...ガーナ

とうもろこしの粉を練ってプランティン(バナナ)の葉やとうもろこしの薄皮でくるみ、ふかしたものです。ちぎって、ペペというトマト汁と辛ピーマンとたまねぎスライスが入ったソースにつけて食べます。通常のケンケーは、精製していないとうもろこし粉を使うのでやや灰色です。写真はホワイトケンケーという精製バージョン。もちろん通常ケンケーのほうが、とうもろこし粉のコクがあります。
パイン(パイナップル) ...ガーナ

西アフリカを西から東へ移動すると、ガーナ国境付近から突然に路上パイナップル屋が多くなることに気付きます。完熟パインをカット売りしたものも売られていますし、まるごとを安く買ってその場でカットしてもらっても、あっという間に食べ終えてしまう美味しさです。
クークー ...ガーナ

ガーナではとうもろこしの粉をよく使います。クークー(コーコーに近い発音をする人もいる)は、とうもろこしの粉を溶いた水を加熱して少々の生姜汁と砂糖を加えて、日本でいう葛湯のようにしたものです。とろりとした感触が、葛湯に近くて、なんだかほっとする安いごちそうです。

コートジボワールのナンバーワン郷土食、アチェケです。キャッサバ芋を挽いたものを炊いて、塩味をつけ、具には魚やスライス玉ねぎ、スライストマトを乗せ、魚の揚げ油を必ずかけます。アビジャンのお店では、こうして可愛らしくバナナの葉に巻いたものをテイクアウト用にしてくれました。もちもちした食感が美味しいです。

カッサバ(キャッサバ)芋のマッシュで、ねっとりねっとりしています。カッサバ芋の独特の酸味があります。これを、しょっぱくないトン汁味の汁でいただきました。この汁は、スンバラーという味噌風味のものとひき肉が入り、ヤシ油で風味がバツグン、とろみがあるアツアツのスープでした。
フトゥバナニ+ソースグレイン ...コートジボワール

ソースグレインは、ヤシの実を煮込んで独特のヤシ油風味を出したソースです。辛味もしっかり入っていて、ホットな美味しさがあります。今回はサバ煮が入っていました。フトゥは写真のように手でちぎり、ソースをつけていただきます。
フトゥヤム+ソースオーベルジン ...コートジボワール

写真のフトゥは、ヤム芋だけでもち状にした、「フトゥヤム」です。ソースオーベルジンは、ナスを煮込んでほのかな苦味をつけたソースです(ナスのお味噌汁は少し苦味が出ますよね、あのイメージ)。今回は玉ねぎやトマトの角切りも入っていて、辛いピーマンの辛味もあり、サバ煮が入っていました。フトゥはコートジボワールを代表する郷土料理、ソースもバラエティに富んでいます。
フトゥバナニ+ソースゴンボ ...コートジボワール

写真のフトゥは、ヤム芋+バナナのミックスをもち状にした、「フトゥバナニ」です。ソースゴンボはオクラのみじん切りがどっさり入って煮込まれたとろとろソース、辛いピーマンの辛味もあります。今回はサバ煮も入っています。コートジボワールだもの、フトゥを食べまくりましょう!
フトゥバナニ+アラシーソース ...コートジボワール

写真のフトゥは、ヤム芋+バナナのミックスをもち状にした、「フトゥバナニ」です。アラシーソースは、辛いピーマンと骨付き肉が入ったピーナッツソース煮込み。コートジボワールだもの、フトゥを食べなければ始まらないし終わらない!

名前がポテトに似ています。つまりこれは、イモの葉のどろどろ煮込みです。独特のにおいをもつヤシ油をつかっていないので、日本でどこかで食べたことがあるような味(つまり、葉っぱ類のみじん切りの油炒めをご飯に乗せた味)になっています。

ジェゲとは魚のこと。内臓を取った魚を唐揚げにしてサンドイッチにするのですが・・・、中骨も頭もあばら骨も入っていて、パンごと口に入れても最終的には骨を口から出さなければならず、非常に食べにくいものです。しかし旨いから悔しい・・・。「ゲームをしながら片手で食べられるように」とサンドイッチを考案したサンドイッチ公爵がこれを見たら、きっと嘆かれることでしょう。
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