ベナンの国民食の真髄はこのソース。トマトと玉ねぎベース、油多めのサラサラしたレッドペッパー入りスパイシーソース。これで魚、肉、ゆで卵などを煮込みます。ごはんにスヌ!パスタにスヌ!主食の何にでもスヌ!と、ベナンにいる間中ずっとこの味ばかり。地方によってはフイやディナカニとも呼ばれます。ちなみに白いご飯は、地方によって、モ、モル、モルクンと呼ばれます。
イモクとヤトゥナ ...ベナン
イモクは、ガーナのワチと同じく豆と米の炊き込みです。ベナンでは、これにスヌ(トマト味の辛いシチュー)をかけていただきます。また写真の具は、なんとヤトゥナと呼ばれるチーズ。スープに入れても溶けないチーズがよく路上でも売られていて、これがスープの具になっているのだから、驚きます。食べた感じは湯葉と厚揚げの中間のようなチーズでした。
イグナム(ヤムイモ)で作ったクスクス ...ベナン
イグナム(ヤムイモ)はベナンの大事な主食です。クスクスの本場モロッコでは、クスクスはパスタと同じデュラムセムリナ粉で作ったものを指しますが、ベナンのクスクスは、ヤムイモを粒状にしたものです。これを炊いて、油や塩、素揚げの魚などをかけていただきます。もちもちさというか、みずみずしさが出ています。
アチェケ ...ベナン
キャッサバの粉を必要少なめの量の水で炊いたものがアチェケす。アチェケは西アフリカの幾つかの国ではよく食べられているのですが、ベナンでは煮豆(ハリコー)を乗せスパゲティーを乗せ、と、主食複合版のようにして食べる点が他と違っていました。私は・・・アチェケの食感自体が好きなので、豆やパスタはないほうが好きです。
キャッサバの粉(ガリ)を必要少なめの量の水で炊いたものがアチェケで、多めの水で練るように加熱したものがエバです。濃厚なキャッサバの旨みに、アチェケに通じる歯ごたえも失われず、大好きなベナンごはんの筆頭核! 別名ピローともいいます。写真のソースは別途紹介するスヌ、ペーストは辛いピーマンのみからなるジャと呼ばれるものです。
フフとEgusi(アグシ) ...ベナン
ガーナやコートジボワールのフフ(フトゥ)とは違い、ここのフフはマニオク濃厚♪ そしてアグシソースも超~がつくほど気に入っちゃいました。白い豆腐崩れのようなものはなんと瓜の種。これが、あっさりとしながらも非常に良い旨みを出していて、加えてあるイモの葉やトマト、レッドペッパーの控えめな辛味とマッチし、何度リピートしたことでしょう、アグシ大好きーー♪
アカサとスヌ ...ベナン
アカサは、とうもろこしの粉をお湯でゆるゆるした調度になるよう加熱してからタッパの中でまるめて冷やしたパテです。これに別途紹介するスヌ(トマトベースの辛いシチュー)をかけていただきます。とうもろこし粉は旨みがあって、これがパテになるとプルプルンとして美味しいんです。
マウエとレヌイ ...ベナン
マウエはマニオクをつぶして加熱し、ゆるゆるな調度にしてからタッパに入れて冷やし固めたもの。プルプルンとしています。これにはレヌイという、魚のダシが利いたモロヘイヤとろとろ煮込みを合わせるのがお約束みたい。更に旨みづけとして、別途紹介するスヌを加えています。プルプルンとした美味しいマニオクに美味しい美味しいレヌイは、気に入った組み合わせ!
バルフェジ ...ベナン
じゃじゃーん! ベナンではネズミがよく食べられます。道端や市場では、大きなネズミが食材としてよく売られています。今回食べたのは燻製。鶏の胸肉のような味、繊維は鶏肉よりも柔らかめ、燻製の風味は鶏の照り焼き風。実は足(爪)を見るまで鶏と思って食べてしまっていたのは内緒です。それほど日本人の舌にも親しめる味ということかな^^
チョクトゥ(Tchouk) ...ベナン
綴りは「Tchouk」で発音はチョクトゥ。別途紹介しているチョクトゥは、ソンバ族の伝統的なお酒でしたが、ベナンの街中で普通に見かけるチョクトゥは、気が抜けたコカコーラが薄味になったようなドリンクが多くありました。写真のように大きな瓜の容器に氷ごと入れて、冷たくして売っています。好みで砂糖やレモンを加えてくれるところもあります。
チョクトゥ(Tchouk、奥)とトゥル(手前) ...ベナン
綴りは「Tchouk」で発音はチョクトゥ。ベナン北部のソンバ族(バタマリバ人)が大事にする伝統的なお酒です。どちらも麦(ミル)の粉を水に溶いて発酵させたお酒ですが、チョクトゥは濃く、トゥルは発酵が進んだ分、ミルが減り糖分が減り炭酸が増しています。トーゴ側でも同じものを飲みました。
La Beninoise(ラベニノワーズ) ...ベナン
ベナンの国民的ビール。飲み口さわやか、美味しいです。
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