
イスラエル&パレスチナということで、ユダヤ人vsアラブ人のサンドイッチ対決~。ユダヤ人地域イスラエル本体では、店がピタ(アラブの言うホブスと同じ)に肉類を入れた後、客が自由に野菜を乗せるサンドイッチがポピュラーです。野菜類はピタを包む袋に入れてもOK、おかわりし放題(皆さん野菜だけ食べては再び乗せ、を繰り返します)。贅沢なユダヤ人を象徴する一品。

イスラエル&パレスチナということで、ユダヤ人vsアラブ人のサンドイッチ対決~。アラブ人地域パレスチナでは、他の中東諸国同様、ファラフェルというスパイシー豆コロッケ(写真右)を使ったサンドイッチがポピュラーです。写真のように、ポテトコロッケ、素揚げカリフラワー(これが美味しい!)、レモンと野菜を角切りにしたものをホブス(ユダヤ人の言うピタと同じ)に入れてくれます。

イスラエルではいろいろなところで見られる、中が空洞になった薄いパン。直径20cmくらいで他の中東諸国のホブスよりは小さめです。ユダヤ人はピタといい、半分に切って中に肉や野菜を贅沢に詰めていただきます。アラブ人はホブスといい、いつものように、ホンモス(ヒヨコマメ&ゴマペースト)やムタバル(ナスペースト)をつけたり中にファラフェル(豆コロッケ)を入れたりします。

イスラエルでも、ユダヤ人居住地域にあるアラブ人街で買いました。西洋風ピザの土台に、どことなくアラブを思い出すスパイス乗せピザ(そのスパイスは、ファラフェルという豆コロッケを作るときに混ぜるものによく似ているからです)。ユダヤとアラブの融合を、ちょっと見た気がした一品。

イスラエルでも、ユダヤ人地域でいただいた食。中東アラブではおなじみのホンモス(ヒヨコマメペーストにタヒーニ(ゴマペースト)やレモンを混ぜたもの)が、野菜ソテーが乗ったりきのこカレーが乗ったりと、ごっつい豪華になっているんです。アラブの食がユダヤ人側にも浸透しているのは嬉しい発見でしたが、ユダヤ人の贅沢ぶりを色々見ているだけに、豪華さに妙に納得もしました。

イスラエルでも、東エルサレムでいただいた食。ラグビーボール型のひき肉入りポテトコロッケです。東エルサレムはアラブ圏ですから、この他にも様々な食事(ホブス、ホンモス、ムタバル、ファラフェルetcが中東各国と共通していますので、多くは紹介を割愛しました。

イスラエルの中でも、パレスチナでいただいた食。米粉で作ったプディングにシロップとローズウォーターをかけていただく、香り高きデザートです。パレスチナはアラブ圏ですから、この他にも様々な食事(ホブス、ホンモス、ムタバル、ファラフェルetcが中東各国と共通していますので、多くは紹介を割愛しました。

イスラエルで人気爆発中! チョコレートムースの上にふわふわホイップが乗った国民的おやつです(過激面白いテレビCMが面白かった、ぼそっ)。人気が出るの、分かる、分かる! 口当たりなめらかで本当に美味しいんだもの! ちなみにムース部分が違う色の2種類が売られています。

イスラエルでは、特に北部シリア国境近くのゴラン高原がワイン産地として有名です。パレスチナなどアラブ人地区では(宗教上の問題から)購入できませんが、ユダヤ人居住地域でなら問題なく購入できます。私たちはもう1つ、アルメニア人地区でも購入しています。飲みやすくて美味しかったです。

イスラエル産のビールというのも、ありますよ。黒のスタウトをいただいたのですが、味も良く、ラベルのヘブライ語(下のロゴ)がなんともいい感じです。
ペトラワッフル ...ヨルダン

これいい! 最高! そして美味しい!
チョコレート入りの美味しいワッフル、ペトラのナンバーワン見所のエルハズネの絵に、「ヨルダン行ってきました~~!」がめいっぱい伝わりますよね。お土産にどーぞ♪
マンサフとレバン ...ヨルダン

マンサフは、ヨルダン伝統料理で、大きな肉の塊煮をライスの上に乗せた贅沢料理です。今回いただいたのは「マンサフビラフメ(ビ・ラフメはwith meatの意)、羊肉の塊がふわっと崩れるほど柔らかくて、サフランライスも柔らかめに炊かれていて、ああ美味しすぎ♪ 「レバン」というヨーグルトを肉のゆで汁でゆるめた温かいスープ(写真右上)を上からかけていただきます。

中東の食の定番ですね。ヒヨコマメを煮て裏ごしし、タヒーニ(ゴマペースト)を加えてレモン(時ににんにく)を混ぜたペーストです。口の中でさらさら溶けていく食感が、毎日食べても飽きさせません。

塩味をつけていない煮豆料理。茶色い豆が使われることが多いです。もちろんそれだけでは食べていて寂しいのですが、オリーブオイルや野菜のみじん切りがかかると舌触り良く変身します。
ファスーリャ ...ヨルダン

ファスーリャはインゲンマメのような豆のこと。豆と羊肉をふっくらトマト煮込みにしたスープです。今回いただいたファスーリャは日本で見る大豆に大変近く、日本でも簡単に再現できると思いました。

アラブの主食は薄いパン。もっとひらひらに薄いものもありますが、ヨルダンでは厚みあるものもよく食べました。
ファラフェルサンド ...ヨルダン

ファラフェル(つぶした豆にスパイスを入れて成形して揚げた小さなコロッケのようなもの)と野菜を、ホムスを塗ったホブスで巻いたもの。安いし美味しいし、路上スナックの定番の1つです。

コフタはひきにくを練って成型したものを指す言葉。今回はミートボールをピーマンと一緒にトマト煮にしたものをいただきました。

アラビア語では、ホットな辛いものをシャッタといいます。ヨルダンでは卓上にシャッタが置いてあるお店もあります。辛い赤ピーマンと塩水をミキサーにかけたようなもので、各種料理に好みでかけていただきます。

アルコールご法度の中東の国が多い中ヨルダンのお酒への戒律はあまり高くなく、アラックのような度数の高いお酒が好まれています。ギリシャのウゾと同じくアニスというハーブの種の香りをふだんにつけた蒸留酒、水で割ると白濁するのが特徴です。写真の青いボトルがそうなのですが、この青ボトルは大変高価なものなのだそう、ベドウィンの兄ちゃん、ごちそうさまでごんす!
ファルーチ ...シリア

中東でよく見る「店先でくるくる回りながら炙られる鶏」のこと。(1)ファルーチをホブス(薄パン)にはさみ、(2)上に手を置いて体重でつぶし、(3)トゥム(にんにくマヨネーズ)やムハッラ(酢漬けの野菜)と共にいただく、というように食べます。期待の割に、今回は脂が落ちすぎた鶏に当たってしまいましたが、上手に焼けた鶏ならきっと美味しいんだろうなーと思います。
ホムス ...シリア

中東ではおなじみになりすぎました。ヒヨコマメの裏ごしにタヒーニ(ごまペースト)、時ににんにくやレモンを加えてなめらかにしたものです。食堂ではオリーブオイルをまわしかけるのですが、今回は家庭のホムスをいただく機会があり、必ずしもオリーブオイルをかけるわけではないことを知りました。
Moutabal(ムタバル) ...シリア

焼きなすの皮をはぎ、レモンやタヒーニ(ゴマペースト)と共にディップにしたもの。中東の食の定番です。なめらかな口当たりに、なすの良い風味が、ごちそうです。
ファラフェル ...シリア

ファラフェルは、つぶした豆にスパイスを混ぜて成形して揚げたコロッケです。写真左下が、おかずとしていただくファラフェル、写真中央はホブス(薄パン)に野菜と共に巻いた「ファラフェルサンド」。どっちも美味しいよ!
フール ...シリア

味付けしない茶色い煮豆に、トマト、ヨーグルト、油をトッピングしたものです。客が好みで塩味をつけていただきます。ヨーグルトはゆるめで酸味はあまりなく、さっぱり感を作っています。
ファスーリャ ...シリア

ファスーリャは白豆のこと。よくトマト仕立てのスープになって登場します。
ショルバ ...シリア

スープ類を総じてショルバといいます。鶏で出しを取ったものがポピュラーです。今回いただいたものは、コーンスープ風で美味しかったです。
ムハッラ ...シリア

シリアの食堂では、何を頼んでもムハッラが登場します。カブやきゅうり、唐辛子などを塩酢漬けにした、ピクルスもしくはサラダ感覚でいただく付け合わせです。ミントの葉がドンと乗るところが多いのはシリアの特徴だと思いました。
ムハラビーア ...シリア

大好きムハラビーア♪ ローズシロップを使って薔薇の香りのついた米粉プディングです。舌触りも良く、いつもおかわりしたくなってしまいます。
シャイ ...シリア

シリアではよく飲まれている、甘い紅茶です。お隣トルコは2段式(濃い紅茶、お湯をそれぞれ沸かし、注ぐときにミックスする)に対し、シリアのシャイは1つのやかんで適切な濃さのお茶を作ります。
Hommos(ホンモス) ...レバノン

じゃじゃーん、アラブの料理はやっぱりこれ! ヒヨコマメをゆでて裏ごしし、タヒーニ(ゴマペースト)やにんにく、レモンと共になめらかなピューレにしたものです。中央にはゆでヒヨコマメとオリーブオイルがトッピングされています。ホンモスには必ずオリーブオイルがつくのが常ですが、食べているときには決して脂っこさを感じず、むしろオイルがないと舌触りが悪くなるのです。
Moutabale(ムタバル) ...レバノン

焼きなすの皮を剥ぎ、にんにくやレモンを加えて美味しいピューレにし、オリーブオイルをかけ、ホブス(薄パン)につけていただきます。なす・にんにく・レモン・オリーブオイルと、大好きな味が揃った大好物です。
Grape leaves(ブドウの葉包み) ...レバノン

ブドウの葉で、ビネガー仕立ての酸っぱいごはんをくるんだもの。さっぱりしていて大好きです。アラビア語ではワラクイナブと呼ぶのですが、レバノンでは英語表記のみのお店が多かったです。
Foul(フール) ...レバノン

フールは豆料理のこと。今回いただいたものは、刻みにんにくをたっぷり使って茶色い豆を煮込んだもの、そしてオリーブオイルを贅沢にたらした美味しいものでした。
Kebbe(ケッベ) ...レバノン

ケッベはミートボール料理のことです。今回いただいたケッベ料理は、タヒーニ(ゴマペースト)とレモンを使ったクリームで煮込んだものをごはんにかけたもの、「Kebbe Arnabie」です。ミートボールの中心が空洞になっていて驚いていたら、隣の席の人(日本大使館職員)が、そういうものだと教えてくれました。生焼けを防ぐアイディアかもしれません。
ファトゥーシュ ...レバノン

グリーンサラダに、カリカリに焼いた薄いパン(ホブス)を乗せる、クリスピーな歯ごたえを楽しむサラダです。
Mezze(メッゼ) ...レバノン

メッゼとは、特定の料理を指すのではなく、いろいろなコールドディッシュ(冷製)のこと。通常は複数をずらりと並べていただきます。レバノン料理は特に洗練された美味なる中東料理が多いので、是非人数集めてメッゼを囲んでみたいものですね。
Meghle(マグレ) ...レバノン

米粉で作ったシナモンプディング。レバノンでは赤ちゃんのお祝いに使う、伝統的なお菓子なのだそうです。
Mhalabie(ムハラビーエ)、ハリーブ ...レバノン

中東スウィーツの代表作といえば、やっぱりムハラビーエ(写真左)です。ローズウォーター仕立ての米粉プディングに、ローズシロップをかけていただきます。一口含むと薔薇の香りにうっとりする至高かつ究極のデザート!! ハリーブ(写真右)は米の形を残した練乳味のミルクプディングです。オススメはやっぱりムハラビーエです。

アルコールご法度の国が多い中東でも、レバノンやイスラエルのようにワインがよく飲まれる国もあります。レバノンではフェニキア人の時代からワインを作っていたそうです。国内には優秀なワイナリーが幾つかあり、その品質はヨーロッパ人の舌を満足させているとききます。ワイナリーでのテイスティングもオススメです。
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