
南部アフリカでよく見る、体長4cmくらいの大きめイモムシです。今回は乾燥品を買って、同じ宿に泊まっていたジンバブエ人おばさんに作り方を教わりました。煮て戻して、揉み洗いをし、水と油で炊き、水が飛んだら自然にから揚げになり、塩を多めに入れて最後に角切りトマトを絡めて水分を飛ばして出来上がり! 食感や味わいはシシャモによく似ています。
Papa(パパ) ...ボツワナ

写真の真っ白な食べ物がパパです。ボツワナではありふれた主食、とうもろこしの粉を炊いたもので、南アのパップやモザンビークのシマと同じものです。
Bogobe(ボゴベ) ...ボツワナ

写真の、どことなく茶色がかった白い食べ物がボゴベです。麦の粉を水分多く柔らかめに炊いたもので、ボツワナの代表的な主食の1つです。より硬く炊いたものはMosoko(モソコ)と言います。
チャカラカ ...ボツワナ

今までチャカラカは、「南部アフリカの辛い野菜カレー」と思っていたら、ボツワナではマイルドなチャカラカに出会いました。まるで日本で食べるカレーのような味! 写真のように、メインのおかずにちょこんと添えていただきます。
Rape(レイプ) ...ボツワナ

イモの葉のような青菜ソテーです。写真のように、茎の輪切りがいっぱい入っているものは、大根の葉の炒め物に大変似た味がして、なつかしい日本の味さえします。その他イモの葉などでも作られます。こういった青菜が添えられるのがボツワナ(及び周辺国)料理の決まりのようです。
Nama(ナマ) ...ボツワナ

ナマは肉という意味。牛の骨まで鋭く切断した肉を塩味きつめに煮込んだシチューが、主食と合わせてよく食べられています。
リングイーニャ ...ボツワナ

ボツワナの朝食でよく食べられる、甘くないドーナツ状の揚げパンです。Fat Cakeとも言います。
Fish Cakes(フィッシュケーキ) ...セントヘレナ

セントヘレナの食の代表選手、フィッシュケーキです。まぐろ肉のそぼろをじゃがいも(マッシュポテトのようにとろんとろん)や玉ねぎみじん切りソテーとあわせ、ふわふわのとまとめます。これを日本のつくね焼きのように、ふわふわのタネを表面こんがりと焼くのです。今回は濃厚トマトソースをかけて、ふわふわ感を楽しみながらいただきました。
St. Helenian Curry(セントヘレニアンカレー) ...セントヘレナ

これもセントヘレナ代表食です。きっとたいていの日本人の舌に合ってしまうマイルドで美味しいカレーです。カレーはインドから英国を経て日本に伝わったとも言われますが、英領の小国セントヘレナでも、その流れが入り、そしてしっかりと定着しているようです。写真は、お宿オーナーおばあちゃんの手作りラム肉のカレーです。
Tuna(まぐろ) ...セントヘレナ

セントヘレナの典型料理の1つは、まぐろ料理です。まぐろの1cmくらいの厚い切り身を使って、写真のような蒸し料理を作ったり、カツレツにしたりします。魚料理というのは大変に大西洋の孤島らしさがありますね。
Broth(ブロース) ...セントヘレナ

英国風シチューはいかが? 角切りの野菜やお肉などをコトコトを煮込んだ、とろみある煮込みです。じゃがいもやにんじん玉ねぎといった、日本の食卓でもなじみのある野菜類がよく使われていて、味つけは薄め、でも旨みはバッチリ。心からあたたまる伝統シチューです。
Black Pudding(ブラックプディング) ...セントヘレナ

「血のプリン」とは、血の粉を混ぜて作ったソーセージのようなものです。アイルランドの食でも紹介していますが、セントヘレナでも朝食の定番のようです。
アフタヌーンティー ...セントヘレナ

英領の小国セントヘレナ。英国ならではのアフタヌーンティーは欠かせません。甘いもの(ケーキなど)だけでなく、甘くないもの(サンドウィッチなど)も加わるのが特徴です。そして飲み物は本式ならミルクティーを。

ザンビアの主食は、やっぱりこれ! です。とうもろこし粉を炊いたもので、南アのパップ、モザンビークのシマ、ウガンダのポショなどと同じものです。個人的に、美味しい主食だから大好きです。写真のンシマは、ザンビア人おばさんの手ほどきで一緒に作り、とびきり美味しくできた嬉しい思い出の一皿です。

主食ンシマに頻繁に添えられる、青菜のみじん切りのソテーです。この青菜は、キャベツ外葉のような硬さをもつ茎の太いもので、味は大根の葉に大変に似ています。教えてもらったのはザンビア北部でしたが、南部ではリープと呼ぶ人もいました(後者はボツワナでの呼び方に似ています)。

主食ンシマによく添えられる煮豆です。味付けはほとんどなく、塩加減などは別途添えられる肉煮込みが決めています。
Scone(スコーン) ...ザンビア

ザンビアでは、スコーンを食べる人が多いことに気がつきました。しかも、とあるカフェテリアではお客全員がこのスコーンを食べているという、不思議な光景を見てしまいました。国民的スウィーツなのでしょうか? ともあれ、“ザンビアの食”認定です! 中央から裂けて膨らむ型抜きタイプではなく、ごつごつしているところを食べる点が美味しく感じました。
Ndagala(ンダガア) ...ブルンジ

ブルンジの食の中で最も美味しかった、タンガニーカ湖の新鮮小魚をトマトと塩と油で煮たものです。かき混ぜず焦がさず煮て、器によそうときも魚に極力ふれないため、皮がはがれず煮崩れもなく、ソースも美味しいのです。煮干しサイズの新鮮小魚を見かけたら日本でも作りたい♪ 他の店では干し小魚を使ったものもあったけれど、新鮮小魚で作った方が美味しい。
Irengarenga(レンガレンガ) ...ブルンジ

レンガレンガ、可愛い呼び方です♪ クセの少ないアマランサスの葉をみじん切りにして煮たものですが、聞くと細かく砕いた生ピーナッツとトマト少々を入れて、塩と油で煮ているそうです。付け合わせに最高です!

マニオクの粉をお湯に入れて練ってつくったもち状のもの。お隣コンゴ民主と同様ですが、逆のお隣タンザニアのウガリ(トウモロコシ粉使用)とは、材料が異なります。ブルンジあたりは文化の境目の1つなのですね。
Maharage(マハラゲ) ...ブルンジ

ヤシ油を使った煮豆です。塩味もつけていませんので、食べるときに各自が塩をふって味付けします。ヤシ油の独特のにおいがほのかについていて、ここで好き嫌いが分かれるところかも。
Nyama(ニャマ) ...ブルンジ

肉のかたまり肉をトマトベースで煮込んだもの。ブガリ(マニオク粉から作ったおもち)やンディジ(ゆでバナナ)、ワリ(白いごはん)と合わせていただきます。
Ndizi(ンディジ) ...ブルンジ

アフリカの赤道付近の国では、甘くないバナナを主食として食べています。ゆでるとジャガイモのような食感になるので、私たちが食べても違和感が問題ありません。このお店では注文したときにトマトソースをかけてくれました。
Agatogo(アガトゴ) ...ルワンダ

単独の食べ物を指す言葉ではなく、ルワンダの食事スタイルを表します。アガトゴは「1つの鍋で作る」という意。今回のはジャガイモ、モツ、トマトの煮こみです。その店ごとに味や具は違いますが、私たちがいただいた限りでは皆トマト煮込み。日本でいうケンチン汁みたいなものかしら、味ベースは決めていて、具はそのときあるものを、というような。
Melange(メランジェ) ...ルワンダ

単独の食べ物を指す言葉ではなく、ルワンダの食事スタイルを表します。メランジェは英語の「mix」に相当し、「いろんな鍋から取り出して盛り合わせる」という意。今回はイニャマインカ(牛肉煮込み)、キラーイ(揚げジャガ)、イトーチェ(バナナ)、ムチェリ(ごはん)です。別途紹介する「アガトゴ」よりもお値段高めですが、異なる味付けと調理法のものが食べられ、嬉しいですね。
ビュッフェ ...ルワンダ

単独の食べ物を指す言葉ではなく、ルワンダの食事スタイルを表します。ルワンダで驚いたのが、どんな小さな食堂でも、素っ気無い食堂でも、昼や夜にはビュッフェ風におかずをずらりと並べることでした。好きなものを1皿限り、お安いお値段でいただけます。1皿にいっぱい盛ろうと気合が入って仕方ない(^^ゞ
Asusa(アスサ) ...ルワンダ

名前がいいよね(^^* 私の名前に似ているので注文したら、トマトと玉ねぎベースの本格的ビーフシチューが出てきましたよ。手作り感いっぱいなのに、上品かつしっかりした味でした。
Isombe(イソンベ) ...ルワンダ

コンゴ民主のソンベと同様、、マニオクの葉をどろどろに煮たものです。コンゴ民主ではマニオクの葉を手動で細かくしていたのに対し、ルワンダで食べたイソンベは、機械で切ったのかしら?とにかく葉が、細かい、細かい! イソンベの上にあるピンクのペーストは、Akabenba(アカベンバ)、ピーナツをミキサーにかけたどろどろソースです。
Ibishyimbo Niibirayi(イビシンボニビライ) ...ルワンダ

イビシンボは豆、ニビライはじゃがいもです。肉汁で炊いたような美味しさがあります。肉じゃがのじゃがいもを、思い出す味が良かった。それぞれ単独で炊いたものもありますが、今回はミックスを紹介します。

直径4cmくらいある大きな肉団子。肉団子って、大きくなるとご馳走感が増すんだなって、このとき実感しました。ピーマンの種などが入っていて、再利用も上手、そして美味しい。ほんのほんの少しだけピリ辛の味がつけられていて、それもなかなか良かったです。
Katogo(カトーゴ) ...ウガンダ

ウガンダの“その土地の食らしさ”を最も感じるカトーゴ。「ワンプレート」の意味があり、そのときそのお店にあるメニューが、お店まかせで一皿に盛られてきます。写真のはムチェーリ(白いごはん)にニャマ(肉シチュー)にナカティ(青菜ソテー)にマトーケ(ゆでバナナ)。朝食メニューとして出すお店も多く、安価でお腹いっぱいになれます。
Matoke(マトケ)or Matooke(マトーケ) ...ウガンダ

皮が青いバナナは、中が甘くないので、主食向きです。まるで金時イモのような味がするんですよ。バナナの国ウガンダでは、このバナナをゆでてねっとりマッシュにしたものが、主食として本当によく食べられています。
Posho(ポショ) ...ウガンダ

とうもろこし粉を炊いたもの。タンザニアのウガリ、モザンビークのシマ、南アやナミビアのパップと同じですね。ウガンダ版はちょーっと出来上がりがカタイかな? シチュー(スープ)に浸して食べると丁度良い硬さになります。
Stew(シチュー) ...ウガンダ

日本でシチューというと、不透明なとろみあるスープですが、ウガンダのシチューは透き通っています。トマトや玉ねぎを溶けるまで煮込んだもので、もちろん具になる肉(牛肉やヤギ肉を食べました)も柔らかく仕上げられています。旨みがびっくりするほど濃く、これを主食のバナナや別途紹介するポショと合わせていただきます。
ニャマヤブジ ...ウガンダ

ニャマが肉、ブジがヤギという意味で、ヤギ肉の串焼きです。塩だけで焼きあげたのに、ジューシーで感動しました。肉の炭火焼きを売る国はたくさんあるけれど、それがこんなに美味しく感じた国は、ウガンダのほかにどこがあるだろうと思い出すのに時間がかかるほど。

ウガンダのバス車窓は、脅威なほど一面のバナナ。民家の前にもバナナの木、道端にはバナナ林、山はバナナの森・・・国は、バナナだらけです。主食もバナナという国ですが、甘いスウィートもバナナという国です。
シクワングorチクワング ...コンゴ民主

乾燥マニオク粉にお湯を加えてもち状にし、葉でくるんで蒸したもので、カメルーンのバトン(≫
こちら)、コンゴ共和のヤカ(≫
こちら)など周辺国に同様の食べ物があります。ともあれこのテの食べ物を見ると、今私たちは中央部アフリカを旅しているのだなと、つくづく実感することができます。マニオク好きには毎日でも食べていたい、美味しい逸品です!
Maragi(マラギ) ...コンゴ民主

玉ねぎと油が加わった煮豆です。小豆(あずき)の味とヤシ油の風味がするだけで、塩味すらついていないので、好みで塩をかけ、ワリ(ごはん)やブガリ(マニオクのもち)と共にいただきます。私たちは、このテの煮豆類が続くことはあまり好きではないのですが、朝食にはこれしか出さないお店も多く、結局なんだかんだと「その土地の食」に漬かっています(^^ヾ
Bugali(ブガリ)or Ugali(ウガリ) ...コンゴ民主

お隣タンザニアのウガリ(≫
こちら)がとうもろこし粉にお湯を加えて練ったものであるのに対し、コンゴ民主のブガリ(時にウガリとも呼ばれる)はマニオクの粉から同様の作り方をしたものです。マニオク粉を使うとねっとりしていても口の中でさらりと溶ける食感が得られ、私たちの大好物なのです。写真はNyama(ニャマ、肉のトマト煮込み)と一緒にいただいています。
Samaki(サマキ) ...コンゴ民主

サマキは魚という意味です。コンゴ民主でサマキをいただく機会は多く、なまずのトマト煮、大きな白身魚の焼き魚、白身魚切り身のトマト煮、ポワソンサレー(塩漬け魚を干したもの)のやし油煮(写真のもの)、ポワソンサレーのトマトオニオン油煮などをいただきました。
©2007-11 Azusa